労働組合結成にあたってお勧めの本
労働組合を結成するにあたり、ネットでも情報がたくさんあるのですがまとまって学ぶには本を通して数冊よむことをお勧めしています。
私が読んだいくつかの本をご紹介いたします
1冊目
イラストでわかる知らないと損する労働組合活用法
東京都労働委員会労働者委員水谷さんとなのはなユニオン執行委員長鴨桃代さんの著書で非常によみやすいです。
労働組合の意義をしっかり説明しており、組合を結成する際などに必要な知識が網羅されており1冊目としては間違いなく良書
2冊め労働組Q&A
こちらは法律事務所の本
こちらは判例などを用いて説明しており、労働組合で労使間での対立が予想される場合はぜひ一読すべきです。意外とグレーゾーンな個所を説明しており、組合活動の戦略を考える際に非常に役立ちます。
組合活動していると会社がは常に文句をいってきます。しかし、当たり前ですが勤務中に少しでも組合の活動をしたら懲戒処分を受けるというものではありません。そのあたりを判例を用いて説明している本です
2冊目ベーシック労働法
この辺りは、労働法を一通り学ぶように時間があればぜひ
意外と労働法の違反は知らず知らずに、違反なことも多い
36協定が結ばれなければ残業自体が違法だなんて知らない
4冊目労使トラブルを解決するならこの1冊
これはケースごとに書いており非常に読みやすい。そして中立に書いており、これは、よくないやり方ではあるが、法律上は問題ないであったりとはっきり書いておりわかりやすい。自身に関係ありそうな個所はぜひ読んでおきたい
5冊目 中小企業がユニオンに潰される日
いろいろと波紋のあった本
青林堂からでており、出版差し止めになったのか?
といえど、会社側がユニオン及び労働組合に対してどのような印象を持っているのが、分かる本である。
下の記事をぜひ合わせて読んで欲しい。
上記本は、私の場合図書館で借りて読みました。
追加で辞書代わりに下記のような本があると理解力深まると思います。
団体交渉権とは?~体験談有り~
団体交渉権
団体交渉権は憲法28条に保証されたもので簡単に言えば、労働者は経営者側に対して、話し合いの場を設けることができますよとの権利です。
私たちの場合はここで1度団交拒否で不当労働行為の救済申立行っています。
誠実団交義務
「それはあなたに説明する必要はありません」だったり「それはルール違反ですので」とか間抜けな事柄を言う方々。そんな方々を、労働組合として、団体交渉の申し入れをすると、説明義務発生し、ルール違反に関しても何が違反なのかを明確にしなければいけなくなります。
労働組合法第7条
- 使用者は、次の各号に掲げる行為をしてはならない
- 2.使用者が雇用する労働者の代表者と団体交渉をすることを正当な理由がなくて拒むこと。
出席者
組合側は、弁護士上部団体の方、地域の支援労働組合の等々出席者は自由です。
基本的に使用者は人数は制限できても出席者の制限は支配介入になるため出来ません。
そして、使用者側は実質的な権限を持つ方の出席が必要です。
権限のないもののみの出席は誠実団交義務違反として、不当労働行為になります。
また、使用者側で代理人弁護士が代理人として出席することがあります。
私の場合もそうでした。そして、これが非常にめんどくさいです。
法律論を持ち出して、労働契約の話なのに法律問題にすり替えられてしまいます。
弁護士といえど労働法が得意な弁護士だけではないので、会社側が弁護士を代理人に立ててきても落ち着いて対処して下さい。
義務的交渉事項
法律に明確に定めたものはありませんが、労働条件に関わるものが通常になります。
経営事項についても、労働者の労働条件に関われば団交の対象になります。
ここらへんに、経営事項だからと引くのはもったいないかと思います。
新規採用に関しても、新しい採用で組合員の雇用が脅かされるのであれば、それは団交で話し合いが可能になるかと。
総括
私たちの場合、団交になれば明らかに会社側が不利なのを知ってか知らずか開くまであちらが拒否を続け、開催まで約2か月時間かかりました。
その間組合会議を数回開き、今後どのように争議行為を用いるか、不当労働行為が他組合員に起きていないかなどの話し合いの場を設けるのは必須です。
また、組合と会社のやり取りも計10通ほどのやり取りがあり手間がかかりました。
率直な感想を言うと、ここまでふざけた会社かと内心ショックを受けました。
ただ、ここまで会社の態度が硬い態度をとるようであれば組合員側は、意外と団結力が
強まります。。。笑
こちらも参考に。
労働組合をつくってみた!結成前準備編
私が、現在勤めている会社でトラブルが多発しており何とかしたいとの思いで労働組合を作りました。
その際を今後の会社に詰めるためにと思いブログにまとめます。
簡単な自己紹介。
私の働いている会社は30人弱の会社ですが毎年8~10人ほどやめている状態。
給与体系・評価体制がバラバラ。そして、度重なるパワハラで壊滅状態でした。
私は、当時この会社に入社し20代に2社目で入社し4年目でした。
働いていく中でタイミング的に転職しようかとも考えていましたが、急に私の尊敬する上司への嫌がらせを目的とした、異動が行われました。
このまま、やめてはお世話になった会社の方々に申し訳ないと思い、一念発起し労働組合をつくりました。
その経験を生かして組合をつくりたい皆さんの助けになればと思います。
それでは、結成前の準備から
労働組合がどのようなものかを学ぶ
www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp
このあたりで概要を学びます。
これらは、軽く目を通す程度で十分ですかね。
仲間づくり
経験から言えるところで一番大事なのは仲間作りです。
先輩・後輩・上司・部下関係なく1人でも多いほうが確実にいいです。
また、大半の人は組合に入るのを怖がります。
「入ったら嫌がらせされるのでは?」との思いがあります。
それに関して正直言えば会社からの嫌がらせはあります。
ただ、全員の名前を会社側に知らせる必要はございませんので、会社側は労働組合の人間を組合長を除いて知ることは出来ません。
それらを理解してもらい、信頼できる仲間を集めましょう。
規約づくり
規約は神奈川労連センターの労働組合の結成、運営、交渉(PDF:27KB)
にあるものをうまく実情に合わせて作成で十分です。
住所は、自宅の住所でも問題ありません。
この規約は、正直すぐ使うものではないですが組合に入った方に安心感を与えるに非常に有効です。
結成大会
サイトごとに色々決めるべきことがありますが、予算決めとかも全く見当がつかなかったので、労働組合の平均額である4000円/月で私の場合は組合費を決めました。
作ってみた感想としては、4000円あれば基本十分です。
それ以外だと
・書記と会計を決める
・皆さんの団結
くらいあれば十分です。
結成大会以降にもいろいろやれることはありますので、まずは一緒に組合をやってくれる仲間を募り、団結することが重要です。
次は、不当労働行為を学ぶ・要求をまとめるです。